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執筆者の写真Miyuki Kitamura

最初に揃えたいキッチンツール|おすすめの料理道具

更新日:11月17日

料理を始めるとき、どのキッチンツールを揃えるべきか迷うことがあります。特に一人暮らしや二人暮らしを始める方にとって、最低限の調理器具を選ぶことはとても大事です。


この記事では、料理初心者におすすめの、初めに揃えるもの(キッチンツールをメインに)を紹介し、料理を効率的に、そして楽しくするためのポイントを解説します。

キッチンとキッチンツールの写真

【最初に揃えたいおすすめのキッチンツール】

最初は、料理の基本となるツールから揃えていきましょう。ここでは、初心者が揃えておくと便利なキッチンツールを紹介します。


■包丁

包丁は、どんな料理にも欠かせない道具です。初心者には、まずステンレス製の三徳包丁をおすすめします野菜から肉、魚までこれ1本で対応できます。


包丁選びで重要なのは、使いやすさ手入れのしやすさです。初めは高価なものを選ばなくても、軽くて使いやすいものを選びましょう。切れ味が良く、手にしっくりくる包丁を選ぶことが、料理の効率と安全性を向上させます。


▼ステンレス製の包丁は、錆びにくく手入れが簡単で、初心者にも扱いやすいです。当料理教室でもステンレス製の包丁をおすすめしています!


▼セラミック包丁は軽量で錆びず、食材に金属の臭いが移らないのが特徴ですが、硬い食材を切ると刃が欠けやすいため、取り扱いに注意が必要です。


▼鋼の包丁は、非常に鋭い切れ味が持ち味で、プロの料理人に好まれます。しかし、鋼は錆びやすく、定期的なメンテナンスが必要です。特に、初心者には手入れが難しく、放置すると切れ味が悪くなったり、錆(さび)が発生することがあります。そのため、手入れに慣れていない場合は、鋼の包丁は初心者向きとは言えません。


包丁を選ぶ際には、持ち手や重さも重要です。手にフィットする形状を選ぶと、長時間の作業でも疲れにくくなります。特に、重心が手元に近い包丁はコントロールしやすく、初心者でも安心して使えます。


まな板

包丁とセットで使うまな板も重要なアイテムです。木製やプラスチック製のものがありますが、耐久性が高く、清潔に保ちやすいプラスチック製のまな板が初心者にはおすすめです。サイズは、キッチンのスペースに合わせて選びましょう


プラスチック製のまな板は、軽量で扱いやすく、キッチンハイターなどで除菌もでき、食洗機で洗うことができるため、手入れが簡単です。


木製のまな板は、刃への負担が少ないため包丁が長持ちしますが、キッチンハイターなどの漂白剤の使用はできなかったり、食洗器の使用もできないため、手入れには少し手間がかかります。初心者の方は、使い勝手や手入れのしやすさを考慮して選ぶことをおすすめします。


特に初心者は、まな板が滑って包丁の扱いに苦労することがあるので、滑り止め付きのまな板や、下に濡れたタオルや滑り止めマット(100均などで買うことができます)を敷くことで滑りを防ぐと良いでしょう。


フライパン


フライパンは、焼き物や炒め物などに使う基本の調理器具です。結論から言うと、初心者には、フッ素樹脂加工などのコーティングされたアルミ製のフライパンがおすすめです。サイズは22〜26cmが使いやすく、取り外し可能な取っ手は収納時に便利です。


素材について

フライパンに使われる主な素材は「鉄」「ステンレス」「アルミ」の3種類

家庭用では、特にコーティングされた(フッ素加工が特に人気)アルミ製のフライパンが人気です。

それぞれの素材には利点と欠点があるため、以下の特徴を参考にし、自分の調理スタイルに合ったものを選びましょう。


▼鉄製

鉄製のフライパンは、熱伝導が非常に良く、強火調理が得意です。しかし、こびりつきやすいことと、錆びやすい点が欠点。ただし、定期的にお手入れをすることで、長く使える一生モノの道具になります。高温での焼き物や炒め物に向いています。


▼ステンレス

ステンレス製のフライパンは、錆びにくく、強火での調理も可能です。ただし、熱伝導があまり良くないため、予熱に時間がかかるのが難点。これを補うために、アルミを挟み込んだ「多層構造」のフライパンもあります。煮込み料理や蒸し料理に適しています。


▼アルミ(コーティングなし)

コーティングなしのアルミ製フライパンは、とても軽く、調理中に食材を煽る動作がしやすいのが特徴。熱伝導も優れているため、すぐに温まりますが、油がなじみにくく、焼き物ではこびりつきやすいという欠点があります。軽い炒め物や素早く仕上げたい料理に向いています。


▼アルミ(コーティングあり)

コーティングされたアルミ製フライパンは、軽量で熱伝導が良く、食材がこびりつきにくいという点で、家庭用として最も人気があります。ただし、コーティングは消耗品のため、強火や空焚き、金属製のツールの使用は避けた方が良いです。日常の焼き物や炒め物に最適です。


サイズについて

サイズは何人分を作るかなどによって変わってきますが、初心者で1~2人暮らしであれば、22~26cmが使いやすいでしょう。


取っ手の使いやすさも確認しておきたいポイントですね。

しっかりと握れる形状のものを選ぶことで、料理の際に安定感が増します。

取り外し可能な取っ手は、収納時に省スペースになり、狭いキッチンでも収納しやすく便利です。


スペースがあれば、ウォックタイプのフライパンもおすすめです。

私のおすすめは、ティファールのウォックパン(26cm)。炒め物や麺類、具だくさんの料理にも使えて、汎用性が高いです。作り置きなどまとめてたくさん作る人にはお勧めです。


私が長年リピしているもの→

※作るのが主に1~2人分であれば22cmがおすすめ


【サポートアイテム| おすすめのキッチンツール】

料理を始めたばかりの方でも使いやすく、料理をより快適にするツールをいくつかご紹介します。

ピーラー

ピーラー

ピーラーは、野菜の皮むきに欠かせないアイテム。特にジャガイモやニンジンの皮を簡単に剥けるため、時間短縮に繋がります。



が使っているおすすめのピーラー→


このピーラーは切れ味が鋭く、スムーズに皮を剥けるため、時間を節約できます。人間工学に基づいたデザインで、手にフィットしやすく、長時間使っても疲れにくいのが特徴です。


菜箸

菜箸は、炒め物や揚げ物をする際にとても便利なアイテムです。特に長さがあるため、熱い油や蒸気から手を守ることができ、料理が安全に進められます。


シリコン製の菜箸は、耐熱性が高く、また食器洗い機で洗えるなど、メンテナンスも簡単で毎日使うのに最適です。


が使っているおすすめの菜箸→


製・木製の菜箸は、炒め物、揚げ物、盛り付けと幅広く使えますが、折れたり焦げたりカビが生えたり、劣化しやすいという弱点もあります。シリコン製との違いは、揚げ物をする際に油の温度を見極めることができるという点があるため、竹製・木製の菜箸を1セットは持っておくと良いでしょう。



フライ返しとお玉、トング

炒め物やスープ作りに欠かせないフライ返しとお玉は、シンプルなデザインで揃えるとキッチンがすっきり見えます。食洗機対応のものを選ぶとお手入れも楽です。


私のおすすめ→



■計量スプーン・カップ・(スケール)

計量スプーン・計量カップ・計量スケール

料理のレシピを正確に再現するためには、計量が欠かせません。

計量スプーンと計量カップはか必ず買いましょう。100均で購入できます。


キッチンスケールは、初心者の方には必須ではありません。お菓子やパンを焼きたいという人には必須になります。

正確な計量は、レシピ通りの結果を出すために重要です。


デジタル式のものは、表示が見やすく、計量も簡単に行えます。 選ぶ際には、最大計量可能重量や、目盛りの細かさも考慮に入れましょう。タッチパネルや自動オフ機能付きのスケールは、使い勝手が良く、電池も長持ちします。料理の質を向上させるために、信頼できるキッチンスケールを選ぶことが大切です。

■タイマー

料理の進行を効率的に管理するために、タイマーは欠かせないアイテムです。スマートフォンのタイマー機能でも代用できますが、シンプルなキッチンタイマーを持っていると便利です。 私のおすすめ→


■食器拭き布巾・ダスター

調理後や食器を拭くための布巾やダスターも揃えておくと便利です。特に吸水性が良く、乾きやすい素材のものを選ぶと衛生的です。

私のおすすめ→


■収納グッズ

調理道具が増えてくると、収納スペースの確保が重要になります。フックや吊り下げ収納などを活用することで、スペースを効率的に使うことができます。




【キッチンツールの選び方のポイント】

キッチンツールを選ぶ際のポイントを押さえておくと、より良い選択ができます。ここでは、選び方の具体的なポイントを解説します。


なんのキッチンツールを買おうか迷っている女性

目的に合わせて選ぶ

キッチンツールは、作りたい料理やライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。


例えば、蒸し料理をよく作るなら蒸し器やレンジで調理可能なシリコンスチーマーなど、特定の料理を頻繁に作る場合は、専用のツールを揃えることで調理が効率よく進みます。

スープや煮込み料理が好きなら、圧力鍋やスロークッカーなどがあると便利です。


また、健康志向の方は栄養を逃さず調理できる蒸し器、ダイエット中ならグリルなど、ライフスタイルに合ったツールを選ぶことで、日々の食生活がより快適になります。


収納スペースを考慮

収納スペースを考えるキッチンのスペースが限られている場合は、コンパクトで多機能なツールがおすすめです。積み重ね、コンパクトに収納できる鍋や、折りたためるまな板など、収納時に省スペースになるものを選びましょう。

ご自身のキッチンに合う、壁面収納や吊り下げ収納を活用することで、カウンター上のスペースを広く使うこともできます。磁石付きホルダーやフックを使った収納方法も便利です。



お手入れのしやすさ

毎日使う調理器具だからこそ、手入れのしやすさは重要です。洗いやすく、食洗機対応のものや、パーツが少なくてシンプルなデザインを選ぶとお手入れが簡単になります。汚れがつきにくい加工が施されたツールや、耐久性のある素材のものは、長く愛用でき、清潔に保つことができます。購入前に、接合部分やよく使う部分がしっかりしているか確認しましょう。


最後に

キッチンツールがきれいに収納されたキッチン

初心者向けのキッチンツールを選ぶ際には、目的やライフスタイルに合わせた選択が重要です。


基本のツールに加え、時短につながるアイテムや、おすすめの調理器具を取り入れることで、料理の幅が広がり、毎日の食事がより楽しくなるでしょう。料理嫌いの方や料理が苦手な方も、料理がぐんと楽に楽しくなりますよ。


もし、もっと料理の技術を磨きたい、あるいはキッチンツールの使い方を実際に学びたいと思ったら、ぜひ私たちの料理教室を訪れてみてください。初心者から上級者まで対応しており、一緒に楽しく料理のスキルを高めることができます。 

一歩先の料理体験を、あなたも楽しんでみませんか?



この記事を参考に、ぜひ自分にぴったりのキッチンツールを見つけてください。

料理の楽しさを実感し、日々の生活をより豊かにしていきましょう。


 



料理研究家 北村みゆき

記事の筆者 プロフィール

料理研究家 北村みゆき


料理の楽しさを知り、一生物のスキルを身につけてほしいという想いから、初心者でも楽しく料理を学べるマンツーマン料理教室レミューを2017年に開く。


訪日観光客向け料理教室"Beautiful Washoku Cooking"では、日本を訪れる外国人に和食の素晴らしさを伝えている。

​その他、レシピ開発、写真撮影、料理とお酒のペアリング、フードスタイリングイベント登壇、執筆等で幅広く活動。

フードコーディネーター/唎酒師/野菜ソムリエ/豆腐マイスター





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